今回は、脂肪酸について調べてみました。
脂肪酸=油という事になるのですが、
世間一般的な常識では、
・ω3=抗炎症→積極的に摂取を推奨
・ω6=炎症→極力控える
・飽和脂肪酸=体に良くない→固形の油は、体内で固まる
と言った印象があります。
自分も一時期、摂取していた時期もあるのですが、どうしてもクリアにならない謎がありました。
その謎は「酸化」です。
人間が病気になる理由の1つとして「酸化」があります。
ω3は酸化が激しいのに、何故「健康に良いの?」という謎が残っていました。
それが、今回勉強してみてクリアになったので、記事にしてみました。
先に結論から言うと、「多価不飽和脂肪酸は、ω3であれω6であれ、健康に悪い」に至りました。
脂肪酸の構成
脂肪酸(油)の構成
脂肪酸=炭素(C)・水素(H)・酸素(O)から構成
炭素(C)が鎖状に繋がっており、炭素の両手と水素(H)が握手している感じです➡H-C-H
脂肪酸で知るべきことは、
①短鎖・中鎖・長鎖のどれか
②飽和・一価不飽和・多価不飽和のどれか
①鎖状になっている炭素の数によって、短鎖脂肪酸・中鎖脂肪酸・長鎖脂肪酸に分類されます。
・短鎖脂肪酸=炭素数が6未満
・中鎖脂肪酸=炭素数が6~12
・長鎖脂肪酸=炭素数が13以上
分かりにくいので、電車でイメージすると、
短鎖=6両編成未満の電車・中鎖=6~12両編成の電車・長鎖=13両以上編成の電車という感じです。
②次に、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分類されます。
・飽和脂肪酸=全ての炭素(C)が、水素(H)と両手で握手している状況
・一価不飽和脂肪酸=一価所だけ、炭素(C)と水素(H)が片手で握手している状況
・多価不飽和脂肪酸=二カ所以上、炭素(C)と水素(H)が片手で握手している状況
分かりにくいので、電車でイメージすると
飽和=全車両が満員・一価=一車両だけ空いている・多価=2車両以上が空いている
これをまとめると
①で車両の長さを確認します
②で満車なのか、空いている車両があるのかを確認します。
←の電車を脂肪酸に例えてみると
①6両編成(中鎖脂肪酸)
②3両目と6両目が空いている
多価不飽和
あくまでイメージです。
後で詳しく書きますが、この「空いている車両」に悪い奴が乗車してきます。
そいつらが、大きな問題を起こす事になるのですが、
ω3は、空いている車両が多いので、悪い奴が大量に乗車してきます。
不飽和脂肪酸とは
不飽和脂肪酸は、炭素(C)と水素(H)が両手で結ばれてない箇所があります(電車の空き車両)
例:オレイン酸を例にあげてみます。
①炭素数は、18になります。
②9番目(と10番目)の一カ所、炭素(C)と水素(H)が片手だけしか手を繋いでいません
つまり、これは、一価不飽和脂肪酸となります。
例:EPA・DHAを見てみます。
EPA
①炭素数は20になります
②5カ所、片手だけの繋がりになっています。
つまり、多価不飽和脂肪酸になります
DHA
①炭素数は22になります
②6カ所、片手だけのつながりになっています。
これも、多価不飽和脂肪酸になります。
ω3・ω6・ω9の違いは、
構造の左から見て、何番目の炭素(C)が、片手の繋がりになっているかで、決まっています。
例:因みに飽和脂肪酸もみてみたいと思います。
パルミチン酸で例を挙げてみます
①炭素数は16になります
②全て両手で握手しています
これは、飽和脂肪酸になります。
問題は、この片手の部分にあります。
空いている片手の場所には、酸素やその他の物質が結合します。
そのため、酸素が結合すれば酸化していき、重金属等もくっつくのでやっかいです。
この構造だけ見ても、多価不飽和脂肪酸が、良いとは言えないと思います。
ω3は抗炎症・ω6は炎症の嘘
ω3=抗炎症・ω6=炎症の嘘
ω3・ω6の両方とも、エイコサノイドという生理物質が産生されます。
世間では、
・ω3産生のエイコサノイド=抗炎症に作用
・ω6産生のエイコサノイド=炎症に作用
という図式になっています。本当でしょうか?
答えは、嘘です!!
抗炎症の効果が最初に認められたエイコサノイドは、「リポキシン」というω6から産生されたものです。
つまり、ω3=抗炎症・ω6=炎症というのは、プロパガンダであり、両者とも毒性を持ち合わせているという事になります。
ω3・ω6のバランスの嘘
これは、完全なプロパガンダになります。
まず、ω6系の油は、安く大量に生産出来るため、日本の家庭や飲食店等で使われております。
ω6の油の代表格は、サラダ油等の植物系の油になります。
植物系油脂は、モンサント社(現、バイエル)が、GM種子(遺伝子組換え種子)に化学処理を施して作られています。
それを大量に消費者に使用させているのが、現状になります。
その結果、ω6接種量が多く、バランスが悪いので、ω3を積極的に摂取しましょうという構図です。
結果、ω6の害悪+ω3の害悪により、迷路に迷い込んでいるという状況です。
ω3サプリ(フィッシュオイル)がヤバい理由
ω3サプリ(フィッシュオイル)について書いていきます。
DHA(炭素数22・二重結合数6)
DHAから誘導されるエイコサノイドには、「レゾルヴィン・プロテクチン・マレシン」等があり、抗炎症作用と言われております。
しかし、
一般的考え➡炎症をストップする作用
実態➡免疫を抑制する作用
です。
ω3サプリメント
酸化している
ω3サプリメントは、カプセルに入れる過程で、既に「アルデヒド(発がん物質)」が産生。
油脂の劣化評価
劣化評価の指数は2つ
①過酸化物価(PV)…ヒドロペルオキシドを定量するもの
②アニシジン価(AV)…アルデヒドの測定
GOED(サプリ生産会社等のグローバル組織)の基準
PV<5meq.02/log
AV<20meq.o2/log
→統合した基準TOTOX<26というのが存在します。
まあ、生産会社等に都合が良い(甘い)基準という感じです。
この基準を超えると過剰な酸化と判断するという内容です。
つまり、甘い基準値すら満たないサプリが多く、普通に考えると、ほぼ全部からアルデヒドが発生していると考えられる。
ω3サプリが酸化する理由
酸化理由は、以下の4つ
①質の悪い魚(カタクチイワシ)を使用
②分離工程で、~100度で数時間加工し、その後プレスして遠心分離する
③精製過程では、蒸気を当て異臭を除くが、この過程でアルデヒドが形成される
④保管中に脂質過酸化が進行
ω3サプリには、「遊離脂肪酸」が0.05%~0.7%程含まれています。
遊離脂肪酸は、アルデヒドを発生させます(脂質過酸化反応)
アルデヒド(過酸化脂質)について
多価不飽和脂肪酸の中で、酸化しやすい(二重結合が多い)順にすると
DHA>EPA>アマニ>植物油
という順になります。
尚、DHAは、一価不飽和脂肪酸の320倍酸化されやすくなります。
つまり、過酸化脂質を大量に発生することになります。
特にω3は、容易に酸化されることで、毒性の強い過酸化脂質を大量に発生させます
(アクロレイン・ハイドロキシヘキソナール・アイソプラストン・ニューロプラストン・ニューロフラン)
上記の過酸化脂質は、タンパク質や脂質と結合して、突然変異・組織変性を起こし、ガン化させます。
過酸化脂質が主因となる疾患は、
ガン・動脈硬化・自己免疫疾患・神経変性疾患等です。
ALEsの指標
8-OHdG・バルビツール酸反応性質(TBARS)という指標があります。
これは、
ω3の脂質過酸化生成物の分解中に生じる「MDA」の指標でもあります。
ω3ダイエットの結果
抗炎症では無く、免疫抑制
免疫抑制
次に、抗炎症と似ているけど全く違う、「免疫抑制」についてみていきたいと思います。
結論から言うと、免疫抑制とは、炎症ゴミを処理できずに体内に蓄積してしまい、結果的に病気になるという事です。
この仕組みでポイントになるのが白血球になります。
ω3は、この白血球の作用をシャットダウンします。
そのため、白血球の従属であるリンパ球の機能も低下します。
結果、排出すべき毒物が体内に蓄積します。
ω3で症状が改善する問題点
ω3で免疫抑制になると、症状は抑えられます。
但し、表面的に炎症が抑えるだけなので、毒物が体内に残ります。
毒物が体内に残る為、進行すると免疫不全(AIDS)になります。
この時の白血球の動きについてですが、
過酸化脂質等の毒で、破壊された細胞(ゴミ)を食して排出するが、
現代のゴミは、消化・分解できないゴミが多く、蓄積してしまう為、白血球自体が死滅してしまう
結果、ミトコンドリア障害・活性酸素の過剰発生・慢性病になっていきます。
炎症ゴミ→白血球に蓄積→周囲のリンパ球まで炎症→サイトカインストーム→白血球の死骸が血管に溜まる
まとめ
簡単に書いてきましたが、
不飽和脂肪酸の二重結合の数が多ければ多いほど、酸化も激しくなり、人体へ悪影響を与えるという事が分かりました。
よく、TVで言われている内容の反対が正解と言われますが、ω3も同様だという事ですね。
栄養家や医者の中には、ω3を積極的に薦めてくる人も多いです。
その際は、一度疑って見るのもいいかも知れませんね。
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